MUKU-DATA  手箕(てみ) 胡桃の樹皮+竹+山葡萄の蔓の樹皮


弊社工場でも塵取りがわりの使っているオレンジ色のプラスチック製手箕(てみ)
大鋸屑を集めたり、木口カットした端材を集めたりするのに日常の必需品として活躍している。

色々な木を扱う中で特に高樹齢の広葉樹の樹皮はそれはそれで迫力ある素材
樹皮マニア・・?としては身の部分ではなく樹皮にも魅力を感じ
特にいいなぁと思った皮は捨てずにとっておいて何か活用できればと考えていた。
針葉樹では杉皮があるし、桜の樹皮を用いた角館の樺細工は伝統工芸として
受け継がれている。
樹皮を剥がして素材にしてから編み上げる山葡萄や胡桃の鞄なども美しい。

なんとなくそんなふうに考えているのだが
最近、この胡桃の樹皮で作られたという手箕を見つけた。
えぇぇーーーーって 
製作工程は分からないが、樹皮を引延ばし面として繋がてあり
手で掴む部分は竹を周辺に回して補強して山葡萄の樹皮を結んで取り付けてある。

すごいなぁって思う。
全部自然素材で作ったんだぁ・・
生活に必要な道具は身近にある自然の植物からお裾分けしていただき
自らの手で作り出す。。。
(いったい何時代だよ。。)
こういうものを見ると何だか人間の原点に触れて
まぁどんな事が起きようが何とかなるさって気持ちにさせてくれる。


(パッと写真を撮ったので、天板のクラロの杢目が邪魔しているが
この手箕、実物はもっといい。
そうそう、新潟ではこれを手箕ともいうけど、箕(み)っていったり
「みの」っていう人もいる)